2006-01-01から1年間の記事一覧

 功夫と功力

ある人に「功夫と功力はどう違うのか」と聞かれた。質問した人は「巧妙な技術」=「功夫・功力」ではないのか、と言うわけだ。 劉雲樵は「功力とは、功夫の表現である」と語った。 これは確かに当を得た表現だが、抽象的でわかりにくくもある。あくまで現時…

円と直線

通勤するようになってしまったので、このblogもなかなか更新できなくなってしまった。今のペースに慣れたら、また更新を再開していきたいと思う。 先週の教室で、走圏についていいヒントをもらった。馬貴派の走圏について遠藤先生は、回ることよりも進んでい…

戴氏心意拳講習会のご案内

知人が霍永利先生を招聘して講習会を開催することになったので、内容を紹介します。 ▼2006霍永利老師来日記念 戴氏心意拳講習会のご案内 老若男女、経験(初心者歓迎)、武歴は問いません。また現在他派の武術、格闘技を練習なさっている方でも歓迎です。<…

ニチャン・リンポチェの講演会☆その2

6月30日にニチャン・リンポチェの講演会があったことは報告しましたが、今月末に二度目の講演が行われます。興味がおありの方はぜひご参加下さい。 【日時】 10月29日 日曜日 19:20〜21:00(要予約) 【場所】 HOLLY SHOP 月船 【会費】 前売り2,500円(当日3…

暗勁の秘密

霍文学氏の技の感触を思い出していたら、あることに気がついた。それは、質量の大きいものは目標に当たった後も速度が落ちず、そのまま進み続けるということである。 霍文学氏の腕は私の体に当たった後も速度が落ちなかったのだと思う。ゆっくりながらも速度…

アレクサンダー・テクニークと走圏

今月は週5日間都心まで通勤した。某事務所で編集のお手伝いである。通勤に往復4時間弱、それだけで疲れた。一日中机にしがみついているのにも参ったなあ。 今月はそういうわけで走圏の練習があまりできなかったが、それでも四年目を迎えて新しい段階に入って…

 霍文学先生の功夫

最近忙しくてなかなかブログを書く暇がない。だいたい家にいないのである。 さて、霍文学先生が強い件について。 霍先生について知ったのは、もうずいぶん前。79年くらいだったかもしれない。「中国武術の世界」という福昌堂から出たムックだ。私が入社する…

バオバブの木

夏の講習で、李先生に上体をずいぶん直された。その時、これまでにない独特の感覚があった。 この感覚について考えていたところ、練習後の懇親会で参考になる話を聞けた。最近になって、この二つが結びついてきた。そのおかげで、含胸についての理解が進んだ…

三年目の総括

馬貴派八卦掌の講習会に初めて参加したのが、03年8月29日。気に入って、それからほぼ毎日少しずつ練習を続けてきた。早いもので、丸三年たってしまった。 馬貴派を学んで、いろいろな学びがあった。いちばんの学びは、「練拳不練功、到老一場空」の意味がわ…

 八卦掌とアドヴァイタ

一昨日の教室では、走圏の姿勢の改正を受けた。提肛のしかたについてだが、その位置で巻き上げるような感じか。自分にとっては大きな改正ポイントである。 先日の李先生の講習会では上半身を直してもらったが、一昨日の腰の改正で外見上はますます普通の武術…

 お薦めの戦記物

坂井三郎氏を紹介したので、私が読んだ中でよかった本を紹介したい。 坂井三郎氏の著作では、やはり「坂井三郎 空戦記録」、もしくは「大空のサムライ」がお勧め。内容はだいたい同じで、後者が硫黄島での死闘に生き残り、本土に生還したところで終わってい…

終戦記念日と読書

二十代後半くらいから、一般の小説を読まなくなった。人が頭で考えたものに興味が持てなくなったのかも知れない。そこで、司馬遼太郎を読み始めた。それまで歴史小説は読まなかったのだ。 司馬遼太郎を読んで、初めて日本史がわかった気になった。そして、や…

 なぜ念仏か その1

先日知り合いのライターに取材を受けた。健康関係の団体機関誌に記事を載せてくれるそうだ。 彼は私のblogを読んでくれており、書いてある内容全般に関していろいろと話題になった。 そんな彼の言葉で印象に残っているのが、「なぜ念仏なのか」。 彼も禅や密…

走圏への信頼

今回、李明貴先生に学んで得たこと。それは、走圏に対する信頼感だったような気がする。 馬貴派の走圏は真面目にやると五分ももたないほど苦しく、30分、一時間と続けるときは恐怖心が先に立って思い切りできなかった。 事実、教室に通い始めた頃は熊形走圏…

 本日最終日 

八卦掌の報告をしたいと思いつつ、書きかけで停止しておりました。締め切りもありまして。 李先生のお話の中では、「精気神」についての解説が印象に残った。ただ、具体的なことについてはよくわからなかったが、昨日の女性向け講習会ではそのあたりの説明が…

 練習会レポート 

先週の金曜日は、李先生が指導する会員対象の練習会に参加した。 今回の練習会は基本に絞るとは聞いていたが、みっちりとしごかれてしまった。 最初の熊形走圏だけで、約一時間。なかなか逆回りの指令が来ないので、片側だけで疲れてしまった。 この春から、…

 拳友のblog 

ご存じの方も多いでしょうが、拳友の夏目房之介さん、ぱーどれ・八戒さんがblogで八卦掌のことを書いておられます。夏目さんは作家、八戒さんは中国思想の研究者なので、それぞれの視点、表現力もすばらしく、とても参考になります。 夏目さんのblog:「で?…

 年輪のように 

昨日は李先生の八卦掌講習会に出席。 教室での練習で翌日に激しく疲労することが続いていたのでちょっと緊張していたが、あまり消耗しなかったようだ。というのは今回は走圏が少なく、掌法の練習が多いからだと思う。掌法が多いと講習中は消耗するのだが、翌…

 人体の三つの弱点 

精誠八卦会による李明貴先生の講習会が始まった。今日は講習会の第1日目。初心者向けの講習会ということで、走圏だけかと思ったらそうでもなかった。 まず馬貴八卦の基本的な概念について。養生と技撃をともに走圏によって実現するということ、養生の四つの…

 李先生来日 

八卦掌の最近の個人的課題は、左右差。走圏をやっていると、腰が左に逃げる。すると脇腹の緊張が左右不揃いになり、気がつくと脇腹の筋肉に少し左右の違いが出てきた。腰も左側だけ痛い。 姿勢の要求を強くできるようになってきただけ、左右差の弊害も大きく…

 ニチャン・リンポチェの教え 

先日の講演会で、印象に残った教えが二つ。仏教とは非常に簡単な教えなのだそうだ。 輪廻転生と因果応報の法則を信じ、来世は今よりよい世界に生まれるよう、現世で善行を積むこと。 「皆さんは日本に生まれたのだから、前世でよい行いをしてきたのです。で…

 クンバハカ2 

クンバハカのことを書こうと思っているうちに、日が過ぎてしまった。 中村天風が伝えたクンバハカは、以下のようなものである。 1:肩をゆるめる。 2:肛門を締める。 3:臍下三寸にある丹田に気を沈め、充実させる。 この体勢をとることにより、外界の刺…

 中田英寿のキック 

四年に一度しかサッカーを見ない人間なので、中田英寿の名前と顔は知っていても、そのプレイをじっくり見たことはなかった。ワールドカップを見ても、個々の選手はじっくり写るわけではないので、動きの特徴はよくわからない。 昨夜、引退騒ぎで中田の映像を…

 ジョン・レノン・ミュージアム 

いつでも行けると思いつつ、その中途半端な遠さのせいで行けずにいたジョン・レノン・ミュージアム。ついに行って参りました。 ジョンの使っていたギターや作詞の生原稿を見れたのは感激。しかし、ミュージアム自体はなぜか寂しさが漂っているような気がした…

 ニチャン・リンポチェの講演会 

以前の日記でそのすばらしい詩を紹介した、ニチャン・リンポチェが今月30日に国立で後援会を行う。会場は私の出版記念パーティを行ってくれた、国立の「月の船」。まだ席に若干の余裕があるようですので、興味のある方は申し込んでみてください。http://www.…

  八卦掌で汗だらけ  

になる季節がやってきた。 今晩もパンツ一枚で走圏して、全身汗まみれ。パンツも濡れました。爽快です。 八卦掌を始める前の五、六年間、先生につかないで自己流で練習していた。それまで習ったものを、運動不足解消のため気の向くままにやっていたのである…

 クンバハカ 

走圏ですが、最近はいきなりハードに歩かず、少しウォームアップを入れるようにしたらなかなか具合がいい。 準備運動をするわけではなく、しばらく楽に歩いてみるのだ。楽に歩くといっても無自覚に歩くわけではなく、体重が一歩一歩きちんと足に乗っているか…

 動物アレルギー 

二か月くらい前から、左頬が日焼け跡みたいになってきた。皮が剥けて、その下の皮膚が白くなるのだ。 最初は本当に日焼けかと思ったが、日には当たっていないし、白くなった部分は他の皮膚と違って白いままで、目立つ。どうも白斑という病気らしい。 調べて…

 走圏と掌法 

先週、今週と先生が不在で、自主練習だった。自主練習だと人が少ない。ふだんの半分以下だった。 今週は体育館で会場も広いのに、なぜみんな来ないんだろう。もちろん先生がいた方がいいが、私は自主練も好きである。何しろ、自分のペースで練習に集中できる…

 悩みをなくす方法 

毎月第一金曜日は、下高井戸の栖岸院で念仏会がある。朝9時に始まり、午後四時まで。午前中に勤行が二回、昼休みをはさんで勤行と法話、最後にまた勤行。 平日なのでなかなか参加できないが、先週の念仏会には法話が始まる頃から参加できた。「問題に対処す…