読書

 お薦めの戦記物

坂井三郎氏を紹介したので、私が読んだ中でよかった本を紹介したい。 坂井三郎氏の著作では、やはり「坂井三郎 空戦記録」、もしくは「大空のサムライ」がお勧め。内容はだいたい同じで、後者が硫黄島での死闘に生き残り、本土に生還したところで終わってい…

終戦記念日と読書

二十代後半くらいから、一般の小説を読まなくなった。人が頭で考えたものに興味が持てなくなったのかも知れない。そこで、司馬遼太郎を読み始めた。それまで歴史小説は読まなかったのだ。 司馬遼太郎を読んで、初めて日本史がわかった気になった。そして、や…

「ザ・スタンド」全五巻(スティーブン・キング著、深町眞理子訳、新潮文庫)読了。 キングの大ファンということもないが、読むものがないので購入。考えてみると、キングの作品は八割方読んでいるのだが。 クーンツとごっちゃになっているが、30代にはけっ…

『小説 暁烏敏 地獄は一定すみかぞかし』(石和鷹、新潮文庫)読了。「一定」はいちじょうと読む。 著者の石和鷹は本名を水城顕といい、文芸誌「すばる」の編集長だった人。大酒を飲んで文学を語る、無頼派の人物だったそうだ。大酒とタバコが祟り、咽頭ガン…

『仏音』(高瀬広居)より。 この炉心の溶解した世をどうしたら倫理的に再生し、礼節と恩愛と利他愛に富んだ社会へ、日本を、そして日本人を再構築できるのだろうか。 人は西欧的知力の復元こそキイワードだと説く。知の技法と思惟による強靱な合理性と、理…

昨日は秋も深まったかと思うほど気温が下がったが、台風が過ぎ去った今日は残暑が厳しい。久しぶりにクーラーをつけてしまったよ。 さて、一年かかった大作がついに完成、発売されました。「不滅の意識――ラマナ・マハルシとの会話」ASIN:4931449468。翻訳の…

18日の日曜日は、家族で「ハリー・ポッター アズカバンの囚人」を見に行った。子どもがいなかったらハリポタの本や映画には縁がなかっただろうが、お陰で一作目から本も映画も制覇しているのだ。 映画「アズカバンの囚人」は、なかなかよくできている。十分…

「チベットを馬で行く」(渡辺一枝、文春文庫)ISBN:4167656752。325ページまで読んだが、まだ半分。馬でカイラスを一周した旅行記だが、なかなかおもしろい。著者は椎名誠の奥さん。

 「仏教(上・下)」ベック・著/渡辺照宏、渡辺重明・訳 ISBN:4003332415、ISBN:4003332423 岩波書店

この本は学生の時に買って、その後ずっと読めずにいた。読み終えたのは買って20年以上たってからだった。 仏教は学問ではなく、実践が伴わないと理解できない。特にこの本の下巻は瞑想の面に絞って書かれているので、ある程度瞑想の経験がないと読んでも理解…

「人をめぐる冒険」(ISBN:4944035098)(高木悠鼓・著/マホロバアート刊)

自分のものの見方を作ってきた本というものがある。書評という形で、時々紹介していきたい。 「人をめぐる冒険」は、人間の意識を三種に分けている点が興味深い。 動物意識、人間意識、神意識。 人にはこの三種の意識があるという。それぞれ何を意味するのか…