アレクサンダー・テクニークと走圏



 今月は週5日間都心まで通勤した。某事務所で編集のお手伝いである。通勤に往復4時間弱、それだけで疲れた。一日中机にしがみついているのにも参ったなあ。

 今月はそういうわけで走圏の練習があまりできなかったが、それでも四年目を迎えて新しい段階に入ってきた気がする。

 首から下が袋になったみたいな感覚で、重さが足の裏にずしりと来る。首の後ろが引き伸ばされる感じも出てきた。肥田春充は「腰腹同量」といったが、「胸背同量」といった感じである。それが正しいのかはどうかわからないが。

 先日ピュアハート・クラブで「アレクサンダー・テクニーク」を体験した。これはその人にとっての理想的な姿勢を、講師の人に導いてもらうものだった。この時、「座るのがこんなに楽で、楽しいものなのか」と感激した。座っていると、どんどんエネルギーが湧いてくる感じなのである。

 それは背筋を伸ばした「いい姿勢」という感じでもなく、体が袋になったような感覚だった。今回、走圏で調子のいいときが、ちょうどこのアレクサンダー・テクニークの感覚と似ているのである。

 残念なのは最近忙しいのと体調がよくないのが重なり、なかなか追い込んだ練習ができない。なんとかがんばっていきたいと思います。