2005-01-01から1年間の記事一覧

 葉底蔵花と走圏

この三週間ほど、背中を痛めて練習は最小限しかできない。痛みはかなりおさまって、左手の指先が少し痺れるだけになった。しかし首もちょっとおかしくなってきたし、腰痛も出てきた。 この間の木曜日は、二回目の十字式に出かけた。前回とは違う先生で、やり…

 大成の条件 

> 先生と合う合わないは縁というか運で決まるのかなと思います。 という東夷さんのコメントで色々と思うことがあった。武術の修行を成功させる上で、大切なポイントがいくつかあると思う。 まず、学ぶ武術との相性。どんなに憧れている武術でも、やはり向き…

 常松先生との再会 

今日は10数年ぶりに通背拳の常松勝先生にお会いできた。通背拳のDVD制作のお手伝いをすることになったのだ。私の仕事は解説ナレーションの原稿作成。今日は先生と一緒に映像を見ながら説明をお聞きした。 改めて常松先生は名人だと思った。日本に住んでおら…

 自己流の落とし穴

背中が痛くて調子が悪く、昨日は練習を休んでしまったなあ。今日は少し痛み方が変わってきて、原因がわかった。八卦を始めてから何度か痛くなった、左肩胛骨の内側だ。槍の練習で痛めたところが、また出てきたのだ。 もう四、五年前だと思うが、ある人が武道…

 十字式健康法を体験

十字式健康法に行ってきた。背骨がおかしくなって一週間たってもよくならず、ヨガをやったら余計に悪くなったので、行くことにした。考えてみれば、妻や娘、友人にも勧めておきながら、自分は行ったことがなかった。 会場は意外に空いていた。待っている人は…

 背骨のずれ

5日頃から背骨の調子がおかしい。どこかずれたみたいだ。左手が少し痺れて、胸椎の上の方に鈍い痛みと違和感がある。気になって困る。 八卦掌の練習仲間に鍼灸師がいて相談に乗ってくれたが、「練習の過程で調整されているんじゃないか」という見立てだった…

 丹田灸と鼠糞灸 

黄用性という韓国の自然農法家がいる。この人は食養の大家でもあるのだが、身体の弱っている人にはよく丹田灸を勧めている。 丹田灸とは下腹部に直接モグサを置き、灸をすえるもの。猛烈に熱いらしい。しかも一か月毎日行うという。本應寺の品愚上人も何度か…

 某リーマンのささやかな武勇談

八光流時代の仲間から久しぶりに電話がかかってきた。今年六月、福岡に転勤になったという。5月25日に言い渡され、6月1日に転勤。妻子を置いての単身赴任である。早い人は一年で東京へ戻り、長い人は9年いるという。いつ帰れるかわからない。宮仕えは厳しい…

 恭王府修復

人民網で、恭王府修復について報道されていた。 八卦掌の始祖・董海川が護院の総監を務めていた粛王府はもう残っていないようだが、最大規模の王府・恭王府は以前から公開されていたようだ。私は82年以来何度も北京を訪れたが、寡聞にして恭王府の存在は知ら…

 人生の二大テーマ

1972年だったか。「燃えよ! ドラゴン」で興奮していた中二の私にクラスメートが「太極拳入門」をくれた。あれが私の人生を変える一冊になろうとは、本をくれた彼も知らない事実だろう。 思えば、私の人生で「知りたい」と思って真剣に追求したテーマのひと…

 ixima's blog英語版

このblogが猫語に翻訳されていることは以前書いたが、今回は英語に訳されているページを発見。http://216.239.39.104/translate_c?hl=en&u=http://d.hatena.ne.jp/ixima/ 翻訳はかなりおかしいようだが、自分の文章が英語になっているのはなんか新鮮な感じ。…

 走圏雑感

上体の放鬆と含胸を見直していたら不調に陥り、ここ二週間ばかり手応えのない走圏をしていた。それなりにあったバランスが崩れたのだ。 しかし含胸がおろそかになっていたのは事実だし、より意味のある含胸をしながら以前のバランスを取り戻さなければいけな…

 武術専門誌の復刊計画

福昌堂の「武術」が休刊になって約二年。BABの「武藝」はもっと長く出ていないようだ。中国武術の専門誌がなくて寂しい、という声はよく聞く。 私は10年前にフリーとなって以来いろいろなジャンルの仕事をしてきたが、今になって改めて思うのは、やはり自分…

 ポール再発見

私はずっとジョン・レノンのファンで、強く惹かれる曲はジョンの曲ばかりだった。だが、昨日あたりからなぜか「For No One」という曲が何度も頭の中に聞こえてくる。試しにパソコンに入っているこの曲を聴いてみたら、なぜだか心に沁み入ってきた。 シンプル…

 単換掌

私の学んでいる八卦掌は、最初の三年間で八母掌のうち四掌と、いくつかの基本技を学ぶ。もちろん練習の中心は走圏で、それも両手で下方を押さえるようにする熊形走圏が中心である。 それらの技は二年間で学び終え、最後の一年は復習に当てることになっている…

 タミフルの副作用2

以前の日記でタミフルの副作用について書いた。今年は鳥インフルエンザの恐れもあって、世界中でタミフルの備蓄を進めているらしい。 そうしたニュースを読んで知ったのだが、例年世界のタミフル流通量のうち、75%を日本が消費しているのだという。ちょっと…

 走圏と座禅

「走圏の際、腰から上は座禅と同じである」と中国の先生はおっしゃたそうだ。最近、含胸に注意しながら走圏を行っていて、少しその意味がわかったような気がする。 丹田に気が落ち、充実していく感じがするのだ。実際、先生のお腹はパンパンだし、先輩の中に…

 死ねるときが来たら

めっきりと冷え込んできたな。ウチは東京都はいえ、郊外なので気温が低い。もうコタツやストーブを出しました。また冬が来て、年末が来て、正月が来る。 時間がたつということがいまだに不思議で、恐ろしい気がします。テレ朝のニュースステーションに「最後…

 地力と技術

走圏を二年あまり練習してきて、足には筋肉がついてきた。以前、馬歩や三体式を練習していたときは太腿ばかり太くなったが、今は足全体が鍛えられてきた感じがする。足の裏(足底筋)が少し厚くなり、足首周りの靱帯も少々発達した。ふくらはぎ、太腿の裏側…

 アメリカは将軍家?

高二の娘と日本史の話をした。明治以降の事がわからないというので、薩摩閥が大きな影響を持っているという事を話し、維新を果たした藩の力関係を軸に考えれば理解しやすいのではないか、という話をした。 結局彼女は薩摩や長州がどこにあるかも知らず、全く…

どーいうわけかはわからないが、このblogに招き猫の絵がつき、文章が猫語に変換されているページを発見。 ちょっと見てください。

筋(すじ)とは何か、とずっと考えてきたが、昨日ひとつの定義が思い浮かんだ。「筋とは、勁道を構成するのに必要な一連の筋肉・腱・靱帯のグループである」というもの。「武術の姿勢、技を行うために連携して働く筋肉・腱・靱帯のグループを『筋』と呼ぶ」…

一昨日は、知人に誘われて合気道の演武会を見に行ってきた。すごくいい先生の演武が見れるから、というので気軽に行くことにしたが、場所はなんと甲府だった。 見学したのは、山梨養神館の演武会。私は80年代に二度、塩田先生を取材し、その技を目の前で見せ…

どうも精神的に落ち着かないし、仕事もなかなか進まない中途半端な状態が続いているな。私自身、人生の節目を迎えているようなのでそれも致し方あるまい。なるようになると信じて目の前のことに全力を傾けよう。 走圏は少し新たな感覚が芽生えてきた。丹田に…

日本シリーズは阪神の三連敗。 ホークスも一週間待たされただけで調子が出ないまま、去年に引き続き負けてしまった。二週間以上待たされた阪神もやはりかなり影響があるだろうとは思ったのだが。 岡田監督は、シーズン中と同じようにピッチャーを使っている…

先日、霍永利先生の発勁を見たことと、また霍先生のような身法を使う心意拳家ばかりではないという意見を聞いて、少々思うことがあった。以下、あくまで私見ですがちと書いてみます。 霍先生の発勁は、丹田を中心とした抖勁だと思う。それに対して、他の多く…

霍永利先生の講習会を見て印象に残ったのは、その指導のていねいさ。講習会は一日中あるわけだが、ずっと生徒につきっきりで形を直し続ける。姿勢、動作の規格を厳密に正し続けるのだ。霍先生は、次のように語った。 一般の教え方は、最初に少し教えて、後は…