2007-01-01から1年間の記事一覧

枝垂柳流合気武芸

拳友のうふちゅん人さんのブログに、すばらしい動画が紹介されていた。 大東流の吉田幸太郎氏の子息、吉田憲治の弟子であるドン・アンジェ師範の演武。 これだけできる人が、アメリカ人にもいるんだなあ。 大東流もすごいけど、剣術にも感心した。特にかっこ…

丹田の自覚

今年の三月頃に、走圏を少し変えた。若干姿勢を高くするようにしたのだ。それは、足への負担を減らし、腰を強くするためだった。 足への負担が減ったため、肩の力みも少なくなり、腰の強化に集中できるようになった。そのおかげで丹田をよりはっきり自覚でき…

龍形と脇腹

左の脇腹が痛い。ここは初めて痛くなった部位である。 どうも龍形走圏が関係しているようだ。龍形は脇腹の筋が発達するとは聞いていたが、痛くなるとは思わなかった。練習できないほどではないが、筋肉痛でもない、変な痛みである。小さな筋肉を伸ばしすぎた…

 アフリカのリアル・ファイト 棍術ver.

以前、沖縄小林流の横山和正氏から、アフリカのある部族が行うスティック・ファイトの話を聞いた。何でも防具なしで棒で叩き合うというすさまじいものだという。 その動画がないものかと検索してみたら、あった。本当に防具なしだ。というよりスッポンポンに…

走圏で得たもの

馬貴八卦掌で得たものは、やはり走圏の詳しいやり方だ。精誠八卦会に入門して三年あまり、走圏に専念して教授を受け、練習できたことは得がたい体験だったと思う。 「馬貴派の走圏は内家拳の核心、いや中国武術の核心じゃないですか」と、先日もある会員が評…

肝腎の締め2

今出ている「月刊空手道」10月号(福昌堂)に、ナイファンチのルーツについての考察を3ページほど書いています。 前回の横山氏の「肝腎の締め」だが、これは空手だけでなく、中国武術全般の核心ともいえる部分ではないかと思う。そして、この発力法を身につ…

 肝腎の締め 

昨日エドワード鍼灸院に行ったら、脈診のあと、いきなり頭にブスブスと鍼を刺された。脳天と両こめかみである。それまで頭に刺したことがなかったのでビックリした。これまではお腹が中心で、足首と腕にも打つことがあるくらいだったのだ。 理由を聞くと、心…

 八卦掌なんぼのもんじゃい 

八卦掌を練習していて困ることは、高級すぎることである。どう高級かといえば、全部高級なのである。 まず、走圏がまともにできるようにならなければ技どころではない。走圏がまともにできるまでに、マジメにやっても三、四年はかかるだろう。 八卦掌を始め…

八卦と劈掛

ここ数年は毎夏、夏バテで胃腸をおかしくしていたのだが、今年は週に一度エドワード鍼灸院に通っているおかげで、胃腸は何とかもっている。 だが、体力気力の低下はいかんともしがたく、とくに審査のあとは気が抜けたのかあまり練習できないでいる。なんか体…

 審査2

審査は無事終わりました。走圏をしているとき、ふと雑念がわいている自分に気がついたりして、足下がぐらぐらしてしまいました。まあだいたいにおいて普段通りのできかな。結果は後ほど発表されるそうです。 三年を過ぎるとマンネリに陥りやすくなるので、審…

審査

昨日、今日と東京は地獄のような暑さです。 今日は入門三年を経過した人が受ける審査の日なので、これから行ってきます。昨夜は仕事で遅くまで原稿を書き、今日は審査の課題である筆記の課題を書いていたので、実技の練習が全然できませんでした。 でも、筆…

 タントウと慢練、明勁

昨日、今日とタントウをやってみた。八卦掌を始めて以来、タントウは全然やっていなかったのだが、三年四ヶ月ぶりにやってみたのである。 穿掌の姿勢で立ってみる。含胸亀背、端腰、提肛、抓地。背中から腰まで、ゆるんでいながら隙なく張りつめるような感覚…

 宦官・董海川

同門のうふちゅん人さんが、blogで八卦掌の歴史について書いておられる。今回は、董海川について考察されていた。 董海川は本当に「護院総管」だったのか? と疑問を提示されている。私などはよく調べもせずそのまま信じていたが、今回、改めて手持ちの資料…

 [足登]について、そして「功夫」創刊!

先日の教室では、走圏と[足登]の関係を教わった。[足登]とは踏むとか蹴るといった意味の中国語。自転車のペダルを踏むという表現には、[足登]という字が使われる。足へんに登と書くのだが、日本語にはない漢字なので、[足登]と表記しておく。 [足登]というと…

 高架小歩

今年になって、走圏で感じた変化。 まず、今年の初め頃から一か月あまり続いた左足のアキレス腱痛。これは痛かった。歩くのにも不自由した。 これが治ったあとしばらくすると、練習後に右膝が腫れたような違和感が起きるようになった。これは今でも続いてい…

 トークライブ無事終了

昨日の「武道トークライブ」は無事終了しました。ご来場下さった皆様には、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 また、横山和正先生、研心会の皆さん、本当にありがとうございました。みなさんのおかげで素晴らしいイベントにすることが…

 武道トークライブについて

トークライブの紹介を書きたいのだが、本業の方でも単行本の下版(山田孝男全集第一巻)と雑誌StarPeopleの取材が立て込んでおり、毎日午前様で書いている暇がない。そこで、知人に出したメールの一部を転載して、トークライブの紹介の代わりにしたい。 まず…

 第一回武道トークライブ

今月31日の土曜日、杉並区の科学館というところでトークライブを行うことになった。 空手家の横山和正氏と、二時間にわたって語り合うわけである。 人前で話をするのはまったく慣れていないのだが、今回のきっかけになったのは、ちょうど一年前にB-Fieldとい…

 少則得、多則惑

対練とは、二人で行う相対練習のことである。 日本武道では対練が練習の中心を占めている。柔道、剣道、そして合気道などもそうだ。 それに対して中国の武術は、一人で行う練習が中心だ。太極拳を始め、ほとんどの武術が基本や套路の練習を一生の間続ける。…

 走圏の不思議

九月から通勤するようになって、生活パターンがまったく変わってしまった。とくに10月からは片道一時間半かかるので、うちに帰ってから練習する気力が出ないでいた。 15分できればいい方で、3分とか5分の日も多かったのだ。 12月半ば頃からはオフィスの近く…

 5.1ch版"LOVE"の試聴報告

昨秋、「ビートルズの新作」という触れ込みで発売された"LOVE"。 賛否両論というか、否定派と「まあいいんじゃない?」いう評価が多く、絶賛という意見はあまりなかったように思う。 かくいう私も5.1chバージョンが収録されているDVDの付録がついたアメリカ…

 功夫と功力 その2

功力をいかに高めるか。馬貴派八卦掌の走圏は、主眼がそこに置かれている。 馬貴派では、功力イコール筋の強さ、気血の充実度である。筋(すじ)に気血。これが馬貴派の理解を困難にしているのだ。 前にも書いたが筋とは解剖学的な概念ではなく、経絡のよう…

明けましておめでとうございます

10月から都心の事務所まで通うことになったので、blogを書いている時間がなくなった。書きたい内容はいろいろと思い浮かぶのだが、帰宅して食事をし、風呂にはいるともう寝る時間。練習もままならない毎日だった。 幸い正月は比較的時間がとれるので、何本か…