筋(すじ)とは何か、とずっと考えてきたが、昨日ひとつの定義が思い浮かんだ。「筋とは、勁道を構成するのに必要な一連の筋肉・腱・靱帯のグループである」というもの。「武術の姿勢、技を行うために連携して働く筋肉・腱・靱帯のグループを『筋』と呼ぶ」、これでもいいかもしれない。

 これらは連動して働いて初めて意味があるのであって、ウェイトトレーニングのように分割して鍛えてしまうと連動して働きにくくなるのではないだろうか。

 こういう定義をすると、今度は「勁道とは何か」という説明をしなければならないが、とりあえずは自分なりに「筋」の定義をはっきりさせたかっただけなので、そこまでは踏み込むまい。

 「内家拳」を的確に定義することも自分なりのテーマである。これもいつか書いてみたい。