どうも精神的に落ち着かないし、仕事もなかなか進まない中途半端な状態が続いているな。私自身、人生の節目を迎えているようなのでそれも致し方あるまい。なるようになると信じて目の前のことに全力を傾けよう。

 走圏は少し新たな感覚が芽生えてきた。丹田に気が落ちていって何かがたまっていく感覚と、腰や背中が鍛えられてきた感覚。

 こうした感覚は現れては消えていくことが多いのだが、今回は何とか定着させたいと思う。それでも、木曜日の練習では感じていた感覚が、次の日にはなかなか取り戻せなかった。バラバラなまま数百歩あるいて身体が暖まった頃、ようやくハマッてきた。

 われわれの八卦掌では、走圏で腰、腹を鍛える。だが、なかなか腰を鍛えるような走圏はできなかった。丹田もなかなか充実してこない。やっとその糸口が見えてきた感じだ。

 最近、少し姿勢を高くしたのもよかったようだ。低ければいいと思ってずっと練習してきたが、低すぎると余分な緊張が生じてマイナスになることもある。この走圏は正しく行うと姿勢が高くても非常に苦しく、足全体が筋肉痛になる。そのかわりどこかが微妙に狂っただけで手応えがなくなり、バラバラになってしまうのだ。

 私の今の生活は原稿書きに集中する単調な毎日なので、八卦掌の練習だけが唯一の楽しみかもしれない。焦っているので落ち着いて練習できないが、それでも精神の切り替えには役立っていると思う。自分なりの運動を持っているということは、とても幸せなことだと思う。