第一回武道トークライブ

 今月31日の土曜日、杉並区の科学館というところでトークライブを行うことになった。

 空手家の横山和正氏と、二時間にわたって語り合うわけである。

 人前で話をするのはまったく慣れていないのだが、今回のきっかけになったのは、ちょうど一年前にB-Fieldという団体が行った「武道・武術でめざす世界2」というイベントだった。武道雑誌に掲載された記事を見て、横山氏が「生島さんは話にもパワーがありそうだから、ぜひ一緒にトークライブをやりましょう」と持ちかけてくれたのだった。

 横山和正氏とは80年代の半ばに知り合って以来、月刊空手道の仕事でお付き合いさせていただいていた。会社を辞めてからはつきあいがなくなっていたのだが、一年半ほど前から再びお付き合いさせていただくようになった。

 久しぶりに会って取材してみて、横山和正という空手家の、これまで知らなかった面を見た思いがした。こちらが成長したからか、横山氏が変わったのか、あるいは両方か。縁が熟した、という方が適当かもしれない。

 私は福昌堂在籍期間中にさんざん空手に触れてきて、実は空手というものにあまり期待しなくなっていた。だが、横山氏の空手を見て、目が覚めた。

 氏の空手については、「秘伝」や「月刊空手道」に書いた。氏の空手を見て初めて、私は首里手のなんたるか、ナイファンチのなんたるかを理解することができた気がする。

 トークライブまであと二週間。それまで、できる限りここで横山氏の空手について、紹介したいと思う。もし実際に見たいと思う方がいたら、ぜひ会場に足を運んで欲しい。絶対に損はさせない自信がある。

 第一回武道トークライブの詳細は、こちらのサイトで。