収胯、龍形その他

 最近の状況。

 四月半ばより体調を崩し、下降気味だった練習がさらに下降してほとんど練習できない日が半月あまり続く。今週に入って体調がよくなってきたので、少しずつ練習を再開。

 遠藤先生より受けた注意で最近印象に残ったのは、次の二点。

 股関節の使い方について、更なる注意。以前の教えでどこに集中すればよいかわかったので意識して練習していたが、今回はさらにソケイ部の状態について注意を受けた。このときの力の使い方がよくわからなかったので、先生の股関節外側を触らせてもらって、走圏時の状態を確認させてもらった。

 この注意を守ると、ものすごく腰を引いて歩いているような感じがするのだが、先生はちゃんとしているという。これまではまちがった身体感覚で練習していたようだ。この注意を守るようにすると、確かに腰が安定するようになり、上体の力も抜きやすくなった。

 この注意を守って練習していると、左の股関節周りに力が入りにくいのに気づいた。無意識のうちに力が抜け、体が傾いたり、腰が逃げたりするのである。これを防ぐには、ならった力の入れ方を意図的に行わなければならない。傾くという欠点には入門当初から気づいていたが、やっと矯正の手がかりが見つかった。

 もう一つの教えは、龍形の上体について。内家拳でいう「似直非直、似曲非曲」の意味を、具体的に詳しく教えてもらった。直、曲のそれぞれの利点と欠点を体を使って具体的に学べたので、意識に深く刻み込まれた。

 また、両手のバランスについても教えを受け、後ろの手が生きるようになった。小さなヒントなのだが、自分にとっては決定的ともいえる教えだ。この注意によって、龍形の合も体感できるようになってきた。

 龍形の上体についての詳しい注意は、腰が安定してからでないとしないほうがいいという。上の負担が強くなりすぎて、下が安定しなくなるからだ。

 自分の練習では上記の注意以外に、肩の力をいかに抜くかが改めて課題になっている。

 一人で練習する分にはある程度抜くこともできるが、相手の重さを意識してしまうとどうしても力が入ってしまう。肩の問題は、なかなか解決がむずかしい。