阪神優勝しましたな。昨日は練習日だったもので、帰りの電車の中でPHSを操作して知りました。リアルタイムで見ることができず、ちょっと残念でした。

 思えば中学生の時にファンになって以来、優勝したのはこれでやっと三回目。吉田阪神が日本一になったときのスポーツ新聞やナンバーの特集号は、いまだに保存してあります。当時、掛布、バース、岡田のバックスクリーン三連発もテレビの実況で見た記憶があります。巨人戦だったから、東京でも見れました。

 高校生の頃、友人の父親が巨人ファンで、甲子園バックネット裏の年間指定席を持っていました。彼の父は巨人戦しか見に行かないので、その友人に連れられて何度か甲子園へ観戦に行きました。記憶に残っているのは、山本和行が初完封した試合です。これは巨人戦じゃなかったかな〜。彼が先発で投げていた74年か75年のことです。

 その後山本は抑えに転向して、優秀なクローザーになりました。福間→中西→山本という救援トリオは、今年のJFKと同じような使われ方をし、同じような効果を発揮していましたね。85年はシーズン途中でアキレス腱を切断してしまい、残念なことをしました。黙々と投げる、渋いピッチャーだったな。

 85年は若手の中西清起が山本の抜けた穴を埋めました。彼はその年のキャンプで小山よりパームボールを伝授され、この球を駆使して阪神を優勝に導きました。しかし驚いたことにオフシーズン中に投げ方を忘れ、次の年からはパームボールを投げられなくなって、そのせいか前年のような活躍はできませんでした。

 85年、日本シリーズの相手は広岡監督率いる西武ライオンズでした。私はこの、クールな顔をして冷ややかに毒舌を吐く管理野球の申し子が大嫌いでした。シリーズ前に広岡は、あんなお祭り野球はわれわれの理詰めの野球には通用しませんよ、と自信たっぷりに言い放ちました。

 それが終わってみれば四勝二敗で阪神の勝ち。それもペナントレースと同じようなお祭り野球で、圧勝という印象でした。負けた広岡の顔を見て、スッとした記憶があります。

 今年のシリーズの相手はソフトバンクかロッテか、はたまた西武か。一昨年の日本シリーズは、はっきり言って歯が立ちませんでした。杉内や和田に完全に抑えられました。今年のソフトバンクはさらに強い気がします。斉藤、新垣、杉内がすごすぎます。阪神が休んでいる間に、パリーグプレーオフの激闘をくぐり抜けてくるので、シリーズ開始時点のテンションが違いすぎるのも難しい問題です。

 しかし今年は、赤星やアニキ、「神様」今岡、そしてJFKたちが何とかしてくれるでしょう。

 追伸:私は学生時代、当時大学四年だった岡田彰布氏と深夜の早稲田通りですれ違ったことがあります。彼は野球部の寮があった西早稲田から高田馬場方面へ向かっていましたが、あんな時間に一人でどこへいくつもりだったんだろう。

 でも、胴上げされてよかったね。