「スギ花粉が大量飛散を始めるXデー(花粉飛散開始日)は、関東地方南部で2月10日ごろになりそうだと、日本気象協会が予想した。今年は昨年の10?30倍〜」

 もうすぐだな。しかし、今年はすでに飛び始めているといわれている。近所に住む知人は、目、喉はもちろん、耳の穴までかゆいといって注射を打ってもらっている。先月半ばからだ。

 私の住む地域は、東京都の花粉供給源である。実感では、都心の5倍くらいの濃度で花粉が飛んでいる。私は食事療法等のおかげで、花粉シーズンでも都心ならマスクをしないで歩いても大丈夫である。しかし、家の近所ではマスクなしで歩けない。自転車に乗るときはゴーグルも必要である。

 しかし、今年は30倍だと! ということは例年の都心の150倍ということか。こうなってはもはやこんな数字に意味があると思えないが、対策として今年は先月20日ころから漢方薬をのんでいる。「小青竜湯」という薬だ。

 もう15年くらい前になるが、1シーズンこの薬を飲んで、症状が出なかった年があった。翌年も大丈夫だった。もう治った、と喜んでいたら、その次の年は元に戻ってしまった。あわててまた小青竜湯をのんだが、もう効かなかった。

 それ以来、自分にはもう小青竜湯は効かないと思ったが、もう1、2シーズン同じように続ければ根治したはずだ、という指摘をされた。その知人は、そうやって治したというのだ。

 なるほど。確かに過去一度効いたのだから、もう一度効くはずだと考えて、今年はまたのむことにした。今シーズン効果がなくても、あと2シーズンは続けてみるつもりだ。