「日本の借金時計」というサイトがある。私の知る限りでは二つあって、日本の長期債務が刻々と増える様をカウンタで表示している。最近のTV朝日「報道ステーション」でもスタジオに掲げられていた、あの手のカウンタである。

 ひとつのサイトは1012兆円あまりを示し、もうひとつのサイトは750兆円あまりを示している。もちろん刻々とカウンタは上がり続けている。

 この数字は、年収450万円の家庭が毎年820万円を使い、7500万円から1億円の借金があると考えれば実感が湧く。

 40兆円台の歳入しかないのに、毎年80兆円以上の予算を組んでしまう日本。われわれはバブル崩壊以降その構造から抜け出せず、現在の閉塞状況に至ってしまったわけである。

 私が小学生の頃、債務超過のダメ国家としてイタリアの例が上がっていた。イタリアに比べ、日本は優秀な黒字国家だと習ったものである。それが今やこのざまだ。

 今回の選挙では、わかりやすく改革を叫んだ小泉自民党が圧勝した。彼らがこの状況をどれだけ改善できるのかわからないが、やはり日本人全員が行くところまで行かないと本当の改革はできないような気がする。