昨日は意拳の取材。意拳は人によって教え方が違うが、昨日の先生はなかなか興味深い教え方だった。

 徐谷鳴氏も意拳には影響を受けているようだったが、確かに意拳は武術の最終段階を最初から練習させているようなところがある。昨日の取材では、その点がよりはっきりした。いつかはやってみたい拳法である。

「大成拳は革命的な拳法である」と、王向斎と同時代の武術家は評価したという。また、「なぜ強くなったのか理解できなかった」と、王に学んだある老師は語っていた。その理由が、今回何となくわかった。意拳(大成拳)は優れた武術なのだが、まだ発展途上のようだ。先生によって教え方がかなり異なるのである。

 なぜ従来の武術は習得に時間がかかり、大成拳は早く身についたのか。その謎が自分なりに少し解決した。それはもちろん自分ができるという意味でも、大成拳を理解したという意味ではない。教授法が違った、ということがわかったのだ。

 そのあたりのことは、6月に出るムックに書きたいと思っている。

 それにしても、花粉は猛威をふるっているようだな。昨日は午前中雨だったにもかかわらず、帰宅後は目は痒いし鼻は詰まるしで大変だった。この気持ちのいい季節に外出できないのは本当にもったいないと思う。春の山野が、われわれにとってはナウシカに出てくる腐海みたいなものになってしまった。