筆記具は、長年シャープペンシルだった。学生時代から95年に退職するまで、ずっとPILOT/2020というシャープペンシルを使っていた。空手の大会記事や中国取材の記事を200字詰め原稿用紙に何枚書いたことだろうか。もちろん、90年代に入ったころからはワープロやパソコンを使うようにはなっていったが。

 それが変化したのは今年に入ってから。高校に入学した娘が、Signoという水性ボールペンをくれた。これが実に書きやすく、ついにシャープペンシルにとって代わったのだ。これまで万年筆を始めありとあらゆる筆記具を試したが、シャーペンに勝るものはなかったというのに。ちなみに、愛用しているのは超極細0.28mmのブルーブラック。

 文具といえば、システム手帳も新調した。会社員時代はバイブルサイズのシステム手帳に書ききれないほど用件を書き込み、スペースが足りないとメモをテープで留めていた。

 しかし燃えつきうつ症となって手帳に書くこともできなくなり、退職してからはミニ六穴へと変更、しかもほとんどのページは空白のままという状態が何年も続いていたのだ。

 しかし私も十年かかって回復してきたのか、このたびまたバイブルサイズのシステム手帳に復帰。来年はミニ六穴では足りないほど仕事が入ってきそうなのである。

 システム手帳を探していて、変わった製品を見つけた。みわたす手帖という。仕事だけではなく、私生活、自分の人生をともに長いスパンで考えていこうというコンセプトに立って作られたもので、興味をそそられた。120年や12年の単位で出来事や予定を書くリフィルがあるのだ。なんかおもしろそう、とつい入門セットを購入。使いこなせるかな。