このblogは、どんなキーワードで検索してやって来たかがわかるようになっている。今日、「タコ社長の印刷工場」でやって来た人がいた。

 タコ社長の印刷工場。それはまじめに、地味に働く昭和の人々を象徴する場所だった。

 それにしても、昭和が終わって16年もたってしまったのだな。「降る雪や、明治は遠くなりにけり」という中村草田男の有名な句がある。そして昭和もだんだん遠くなっていく。平成元年一月生まれの長女が、もう高一だ。「タコ社長の印刷工場」と言われても、彼女らにはわかるまい。

 私が80歳になったとき、西暦では2039年。昭和が終わって50年たっているわけだ。

 西暦2039年。生きてその時代を見たいような、見たくないような。