2000円のドライヤー

 結婚したのが1988年(たぶん)。ここ数年、その当時新調した家電製品が次々と寿命を迎えている。新しいものを買わねばならないのだが、そのたびに感じるのが中国製品の台頭と日本製品の質の良さ。中には日本製が事実上存在しないものもある。

 最近ドライヤーの調子が悪いのだが、中国製は2000円しないのに対し、日本製は5000円くらい。機種も少なくなっているようだし、「マイナスイオン効果」なんて必要ない機能を付けて差別化を図っている。

 ドライヤーはコードの付け根部分が断線しただけで、本体部分にはまったく影響がないのに使えなくなった。いいかげんな修理で使っていたら今度は根本から断線し、修理できなくなった。これも、コードと本体をつなぐジャックの部品さえあれば簡単に修理できるのだが、おそらくこの製品固有のもので、パーツはないだろうなあ。
 買い換えるのは癪にさわるので、なんとか修理しようと思ってはんだごてを買ってきてしまった。はんだとセットで2000円也。中国製が買えるじゃん。

 日本製の好きな人は、MDプレーヤ、HDDレコーダなど早く日本製を買っておかないと、三年もたつと韓国製と中国製ばかりになるぞ。

 日本製の生き残る道は、作りのよさのほかに修理のしやすさも付け加えてほしいが、それではやっていけない経済の仕組みが残念だ。