穿掌の対練

 今日(四日)は今年の初稽古。新しい内容としては、穿掌の対練に扣擺歩による転身を加えたものを習った。安定性や正確な軸の確立ができていないと、うまく対練ができない。対練をやると、何が足りないかがよくわかる。


 足の強さや軸もそうだが、対練で感じるのは、自分の中心がおろそかになって出した手の方へ意識や力が集まってしまうという欠点。手先にとらわれず、相手と接触しても中心を忘れず安定していたいと思う。同時に、変に力まないで勁を通して技を出せればいうことはないのだが。


 穿掌では、まっすぐ進みながら左右交互に行うものも練習。会場は広い体育館だったので、長い距離を走るように穿掌を行った。足の弱さ、功夫のなさを実感。こうした技は、通備拳とも共通する点がある。林伯原先生は中腰で全力疾走しながら両腕を風車のように振り回して技を行う。あのスピードと機動力があれば、ものすごく実戦的だと思う。


 昨年は新年早々足を痛め、3月いっぱいまで引きずった。その後も夏にまた足を痛め、10月には膝を痛め、それはまだ少し引きずっている。仕事もなかなか大変な状況で、練習に集中することがむずかしかった。


 仕事はあいかわらず大変な状況だが、今年はそれに負けず、武術の実力を上げていきたいと思っている。