馬賢達師の訃報
今日、太我会の練習に行って馬賢達老師の訃報を聞いた。
昨日の17日にお亡くなりになったという。
1932年生まれ、享年81歳。
私が初めて馬師範にお目にかかったのは、1982年の西安だった。松田隆智氏率いる中国武術学習訪中団の一員としてである。西安大廈の会議室で、馬氏はいきなり立ち上がり、猛烈な翻子拳と八極拳を演じてくれた。
暴風雨のような突きの連打と、猛烈きわまりない迫力の頂心肘。あれほどの爆発力はそうお目にかかれるものではなく、30年以上経過した今でも、私の脳裏にはっきりと焼き付いている。
現在の中国の現状を見るに、もうこのような武術家は現れそうにない。
清朝末期から民国時代にかけて、中国武術は最盛期を迎えた。そんな時代の武術家の面影を色濃く残していた、最後の名人とも言える方だった。
合掌。