福昌堂、倒産


月刊「空手道」や月刊「フルコンタクトKARATE」そしてかつては季刊「武術(うーしゅう)」を出していた、 株式会社福昌堂が倒産した。


私は大学を卒業した1983年の春から1995年の秋までこの会社に在職し、「空手道」や「武術」を編集してきた。


いろいろな経験をさせてもらい、ずいぶんいろいろな思い出もある会社なのだが、ついに倒産してしまった。


社長を始め社員たちはどうなるのか、社屋や貴重な写真、資料はどうなるのか心配だ。


松田隆智氏を始め、私が取材した多くの武術家たちも次々とこの世を去り、時の流れを感じざるを得ない。


福昌堂を離れてからすでに20年余りがたつのだが、ついこの間のような気がするし、必死で働いていた日々は大変だったが、すごく充実していたことも事実だ。


斜陽の出版界にあって、ここに至るまでの苦労はあまりあるものがあったと思う。
中村社長や社員の皆さん、関係者の方々には、心からご苦労様でしたと言いたい。